ほうれい線の改善に即効性や持続性がある、そんな理想的な治療ができるのが美容外科手術です。
肌のトラブルや肌質の改善を目的とした美容エステや、医療行為が行える美容皮膚科とは違い、高度な技術が必要となる外科手術の場合、顔の形から体型まで望み通りに変えることが可能になります。

メスを使ったフェイスリフト

メスを使ったフェイスリフト(顔面除皺術・顔のリフトアップ)は、たるんだ皮膚を切り皮膚の下にある筋膜を持ち上げて、フェイスラインをシャープに引き上げる方法です。
ほうれい線や首の周りのシワ・たるみ、頬のたるみなどが目立たなくなり、見た目年齢が5~10歳も若返ると言われています。
施術の傷あとは髪の毛で隠れるため、しばらく経つとほとんど目立たなくなります。

肌に直接メスを入れることになるので、抜糸までに1週間程度とダウンタイムが長くなってしまいますが、ヒアルロン酸注射やサーマクールなどは定期的に複数回の施術を要するのに対し、外科手術は一度で完結し、再治療の必要はありません。
治療後、個人差はありますが、10年程効果が持続します。
1回あたりの費用面の負担は大きくなりますが、長い目で見ると、確実にコストパフォーマンスが高い治療法と言えるでしょう。

メスを使ったフェイスリフト施術の流れ

実際に手術はどのように行われるのか、一般的なクリニックの例をご紹介します。

1、事前カウンセリング
どの部分を切開してどのような手術を行うのか、術後のダウンタイムや傷口の処理、仕上がりについての説明をしてくれます。
安心して手術に臨み、満足にいく手術結果を得るためにも、不安や疑問がある場合は医師にきちんと確認し、自分の希望は明確に伝えるようにしましょう。

2、手術当日~入院
手術は静脈麻酔、または全身麻酔で行います。
手術時間は2~3時間程度かかり、2日程度入院して経過観察が必要です。(入院に関しては、医師や病院の判断によっても異なりますので、カウンセリング時に確認が必要です。)

3、退院後
術後は施術部を包帯で覆い、傷口を圧迫しますが、4~5日で外すことができます。
抜糸は1週間後で、3週間ほど経過すると、内出血や腫れが引いてきます。
洗顔やシャワー、入浴は他の外科手術よりは比較的早くできますが、患部の状態や個人差もありますので、医師の指示に従うようにしましょう。

フェイスリフトの費用

次に、費用の相場について調べてみましょう。
ほうれい線の整形手術は、範囲の小さいミニリフトで30万円~100万円程度、広範囲のリフトアップだと100万円~200万円程度の価格設定が多いです。
クリニックによって値段設定にはかなり開きがあります。
そして、美容のための整形手術は保険適用外の自由診療となります。
そのため費用が高くなってしまいますが、施術者の技術力や術後のアフターケアまでも含んでのお値段だと考えると、妥当かもしれません。

低料金のリスク

手術費用はクリニックの技量や安全性をも示すものであり、安全な施術を行うための誓約的な意味も含まれているのですから、安ければ良いということはありません。
破格の低料金で施術を行っているクリニックは、質より量をモットーにした経営方針である可能性が考えられます。
そのようなクリニックでは満足度、安全性の高い施術は期待できないでしょう。
また、低価格のクリニックは、経営が悪化して急にクローズしてしまった事例が過去にたくさんあります。
クリニックが倒産などで急に閉鎖してしまった場合、支払い済みの治療費の返金についてのトラブルに巻き込まれてしまうことも。(裁判にまで発展したケースもあります。)
そのようなことにならないためにも、施術内容と適切な料金設定には十分に注意しましょう。